適当に入力する売主を見抜く!一括査定の初期コールで「本当の売却理由」を4つの分岐で引き出す方法

一括査定サイトから反響があり、いざ電話をかけてみたものの「まだ具体的には考えていなくて…」とはぐらかされ、訪問査定(アポ)に繋がらないと悩む不動産営業マンは多いのではないでしょうか。
実は、アポが取れない原因の多くは「ヒアリング不足」にあります。
本記事では、コールセンターも実践している「初期コールで本当の売却理由を聞き出し、訪問査定へと繋げる」実践的なトーク手法を解説します。
なぜ一括査定の「売却理由」は適当に入力されやすいのか?
一括査定サイトを利用する売主の中には、売却理由を適当に入力している方が一定数存在します。
なぜなら、サイトの入力フォームに「自分の状況にぴったり当てはまる選択肢がなかったから、とりあえず選んだだけ」というケースが少なくないからです。
そのため、サイトに入力された情報をそのまま鵜呑みにするのは危険です。電話が繋がった際には、改めて「本当の査定理由」をヒアリングすることが、適切な提案とアポ獲得への第一歩となります。
本当の悩みに寄り添う!売却理由別「4つの分岐」トークスクリプト
聞き出した「本当の売却理由」に応じて、トークスクリプトを4つのパターンに分岐させます。
相手の悩みに寄り添う形で訪問査定を提案するのがコツです。
「住み替え」が理由の場合の切り返し
住み替えを検討している売主には、「売却と購入、どちらを先行させるべきか」という視点からアプローチします。
「お客様の状況によって、売却と購入のどちらを先行するかは異なります。プロの視点から最適なスケジュールをご提案するためにも、一度お家を拝見させてください」と打診します。
「相続」が理由の場合の切り返し
相続案件では、「期限」や「税金」をフックにします。
「相続には税金の手続きなどに期限があり、早めの準備が重要です。
担当者から詳しくご説明させていただきますので、一度お伺いさせていただけませんか」と伝え、必要性を喚起します。
「離婚」が理由の場合の切り返し
離婚が理由の場合、夫婦間で売却に対する意見が分かれており、悩まれているケースが非常に多いです。
「ご売却について意見が分かれるなど、よくあるパターンのトラブルや解決策について、担当から詳しくお話させてください」と、悩みに寄り添う姿勢を見せることが重要です。
「その他・とりあえず査定」の場合の切り返し
明確な理由がない場合でも、まずは現状の相場を正確に把握するメリットを伝え、「いざという時に備えて、正確な価値を知っておきませんか?」と面談のハードルを下げるアプローチへと繋げましょう。
アポのドタキャンを防ぐ!理由とセットで確認すべき「決定権」の有無
売却理由をヒアリングして訪問査定の感触が良くても、油断は禁物です。
初期コールの段階で必ず確認すべきなのが、「家族には事前に相談しているか」という点です。
ここには、「所有権=決定権」ではないという落とし穴があります。
たとえ電話口の相手が名義人(所有権を持っている人)であったとしても、売却の「決定権」を単独で持っているとは限りません。
いざ訪問査定の日程が決まっても、後になって「奥さんに反対された」「両親や親族の反対にあった」という理由で話が流れてしまう(キャンセルになる)ケースは多々あります。
これを防ぐためにも、最初の段階で「ご家族にはお話しされていますか?」と確認し、しっかりとグリップを握っておくことが必須です。
まとめ
一括査定サイトの反響対応では、ただ情報を事務的に聞き出すのではなく、引き出した売却理由に対する「解決策(メリット)」を提示することが重要です。
サイトの入力項目はとりあえず選ばれただけの可能性があるという事実を念頭に置き、電話口で真の課題を引き出しましょう。
そして、所有権と決定権の違いを意識し、家族の同意状況まで確認できれば、ドタキャンを防ぎ確実なアポ獲得へと繋がります。
ぜひ、今回紹介した分岐トークスクリプトを社内で共有し、誰が電話しても適切な切り返しができる体制を構築してみてください。


