ポータル掲載費ゼロの裏技?客付けを他社に完全委託し「受託(仕入れ)」に特化する一括査定の勝ちパターン

ポータル掲載費ゼロの裏技?客付けを他社に完全委託し「受託(仕入れ)」に特化する一括査定の勝ちパターン

不動産一括査定からの反響対応、物件調査、売主との折衝、そしてSUUMOやアットホームへの掲載から買主探し(客付け)まで…。

不動産仲介業はとにかく業務が多岐にわたります。

「反響は来るのに、その後の業務に追われて手が回らない」「ポータルサイトの掲載費が毎月のしかかる」と悩んでいませんか?

実は、一括査定で成功している企業の中には、この「客付け」をあえて自社で一切やらないという常識破りなビジネスモデルで急成長している会社が存在します。

本記事では、月間100件の反響を捌きながらポータル掲載費ゼロを実現している、ある23区の不動産会社の「受託特化型モデル」の全貌とそのメリットを解説します。

不動産一括査定の常識を覆す「受託(仕入れ)」特化型モデルとは

通常、不動産仲介といえば「売り手を見つける(仕入れ)」と「買い手を見つける(販売)」の両方を行うのが当たり前とされています。

しかし、この常識を覆したのが「受託特化型」のモデルです。

月100件の反響を捌く23区の不動産会社の成功事例

都内23区で一括査定サイトを利用しているある不動産会社は、月に約100件もの反響に対応しながら、自社では客付けのための広告活動を一切行っていません。

一般的な不動産会社から見れば、非常に特殊なビジネスモデルと言えるでしょう。

自社の役割は「反響対応からクロージング」まで

この会社が社内で行う業務は、一括査定サイトから入った反響への「初期対応」から、訪問査定を行い売主と媒介契約を結ぶ「クロージング」の段階までです。

「物件を預かる」という一番のフロント業務のみに自社のリソースを100%注いでいるのです。

ポータルサイト掲載費がゼロになるカラクリ

自社で広告を出さずに、どうやって預かった物件を売却しているのでしょうか。その答えは「完全委託」にあります。

調査から「客付け」までの全業務を他社へ完全委託

受託が完了した後の物件調査や、実際の買い手を見つけるための「客付け業務」は、自社では行わず完全に別の会社(パートナー企業)に任せています

自社は仕入れ専門、パートナー企業は販売専門と、業務を完全に切り分けているのです。

SUUMOやアットホーム等の高額な広告費を大幅削減

客付け業務を他社に丸投げすることで得られる最大のインパクトは、劇的なコスト削減です。

客付けを自社で行わないため、SUUMOやアットホーム、LIFULL HOME'Sといったポータルサイトへ物件を掲載する必要がなくなります

結果として、毎月重くのしかかるポータルサイトのランニングコスト(広告費)を、文字通り「ゼロ」に抑えることができるのです。

客付け完全委託がもたらす「業務効率化」のメリット

この特化型モデルは、単に広告費を削るだけでなく、社内の生産性向上にも大きく貢献します。

社内リソースを「媒介獲得」に集中投下できる

客付け業務を手放すことで、営業マンは「ポータルサイトへの入稿作業」や「買主からの問い合わせ対応・案内」に時間を奪われることがなくなります。

その分、「売主との交渉」や「一括査定からの媒介獲得」という最も利益に直結する業務に全集中できるようになり、業務効率が一気に進みます。

広告費の削減分を「一括査定の反響獲得」に再投資

ポータルサイトの掲載費が浮いた分、その潤沢な資金を「一括査定サイトの利用枠拡大」や、初期対応を強化するためのシステム・外注費などに再投資することが可能です。

これにより、さらに多くの反響を獲得し、受託件数を伸ばすという強力な好循環が生まれます。

この「勝ちパターン」を成功させるための必須条件

非常に魅力的なビジネスモデルですが、誰でもすぐに真似できるわけではありません。成功には以下の条件が不可欠です。

全案件を安心して任せられる「絶対的な信頼関係」

事例の23区の企業は、委託先の会社と資本提携をしていたり、親会社・子会社の関係だったりするわけではありません。

これまでの付き合いの中で培われた「絶対的な信頼関係」があるからこそ、自社で預かった全案件を一つの会社に丸ごと代理で任せることができています。

自社の強み(仕入れ力か、販売力か)の見極め

この戦略は、自社が「売主からの仕入れ(反響対応〜クロージング)」に圧倒的な強みやノウハウを持っている場合にのみ成立します。

自社の立ち位置を明確にし、何を捨てて何に特化するのかを決断することが重要です。

まとめ

不動産一括査定の反響対応から客付けまでを全て自社で完結させるのが業界の常識ですが、あえて「受託のみに特化する」ことで、莫大な広告費を削減し、効率よく利益を上げる独自ルートも存在します。

「なんでも自社でやらなければならない」という固定観念を捨て、自社の強みとパートナー企業との関係性を活かした「受託特化型モデル」も、新たな一括査定の戦い方の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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