【10月法改正】不動産登記原因が取得不可に?一括査定の「売買追跡」と「相続DM」への深刻な影響

【10月法改正】不動産登記原因が取得不可に?一括査定の「売買追跡」と「相続DM」への深刻な影響

不動産業界において、集客やマーケティング戦略の要ともいえる「登記原因」の取得。

しかし、今年の10月から法律が変わり、これまでのやり方が大きく制限されるのをご存知でしょうか?

本記事では、10月の法改正が不動産一括査定の「売買追跡」や、相続案件をターゲットにした「DM戦略」にどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。

貴重なデータが取得できなくなるこれからの時代に、不動産会社が打つべき具体的な対策もご紹介しますので、ぜひ今後の集客戦略にお役立てください。

10月の法改正が不動産集客に与えるインパクト

10月の法改正により、不動産会社がこれまで活用してきたデータ収集の手法が見直しを迫られています。

特に大きな影響を受けるのが、登記原因の取得です。

これにより、一括査定からの成約データの追跡や、ダイレクトメールを用いた特定のアプローチ手法が困難になることが予想されています。

10月の法改正で「登記原因」の取得はどう変わるのか?

これまでは「お金を払えば誰でも」登記原因を確認できた

これまでは、登記原因が上がったものに対して、費用さえ支払えばどの不動産会社でも情報を閲覧できる状態でした。

この仕組みを活用し、多くの企業が営業戦略を立てていました。

法改正後:謄本自体は取得できても「登記原因」が分からなくなる

しかし、今年の10月から法律が変わることで、この状況は一変します。

1件ごとの謄本自体は引き続き取得できるものの、「どの方が登記原因が上がったのか」が特定できなくなってしまうのです。

深刻な影響①:一括査定の「売買追跡(データ分析)」が困難に

従来の手法:裏側で所有権移転の理由を追跡し「売買」を確認していた

これまで、一括査定サービス経由の反響に対して、裏側でデータを取得し「所有権移転の理由が売買であったか」を追跡調査することが可能でした。

これにより、いつお客様の所有権が移転したかを実数で正確に把握できていたのです。

反響の「約15%が実際に売却している」といったデータ検証が不可能に

例えば、北海道全域のデータを用いた調査では、約5,488件の一括査定反響のうち、842件(約15%)が実際に売買を理由に所有権移転していたという事実が確認されていました。

しかし、今回の法改正によって、こうした精度の高い成約割合のデータ追跡や検証ができなくなってしまいます。

深刻な影響②:「相続DM」戦略への大打撃

登記原因から「相続」を特定するアタック手法が使えなくなる

法改正の影響はデータ分析にとどまりません。

「どの方が登記原因が上がったのか」が分からなくなるため、これまで登記原因から「相続」を特定し、それを狙ってDMを送っていた不動産会社にとっては大打となります。

現状、これに代わる代替ツール・手法が存在しないという問題

さらに深刻な問題として、現状、この手法に代わる有効なツールや代替策が存在していません。

これまで通りのピンポイントなアタックができなくなるため、各社は集客戦略の抜本的な見直しを迫られています。

データ追跡ができない時代に不動産会社が打つべき対策とは?

外部データに頼らず「通電率・訪問率」で媒体を厳選する

最終的な売買データが追跡できなくなる中で重要になるのが、自社で明確に計測できる「通電率」や「訪問率」を重視した媒体選びです。

たとえば、競合が多い媒体がある一方で、単価は高くても通電率が81%、通電後の訪問獲得率が45%に達するような質の高い反響を提供する媒体も存在します。

費用対効果をしっかりと見極め、自社に最適な媒体を選定することがこれまで以上に重要になります。

一括査定反響の「中長期的な追いかけ」体制を強化する

また、実際の売買だけでなく、水面下で動いている案件や現在売り出し中の案件は、すぐには謄本として上がってきません。

そのため、すぐに結果が出ない反響であっても、適切なタイミングを見計らいながら中長期的に追いかけていく追客体制を強化することが不可欠です。

まとめ

10月の法改正は、不動産会社の集客やマーケティングに確実な変化をもたらします。

登記原因という「結果」のデータに頼れなくなるこれからの時代は、質の高い媒体を厳選し、反響獲得後の丁寧なアプローチや追客体制を強固にすることが求められます。

この法改正を機に、自社の営業体制をいま一度見直してみてはいかがでしょうか。

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