一括査定のエリア競合を丸裸にする裏ワザ!エンドユーザーになりすましてバッティング企業を特定する調査手法

一括査定のエリア競合を丸裸にする裏ワザ!エンドユーザーになりすましてバッティング企業を特定する調査手法

不動産一括査定において、「自社のエリアで、一体どの会社と競合しているのか」を正確に把握していますか?「いつも同じ大手がライバルになる」「最近、知らない会社とよくバッティングする」と感じていても、その実態をデータとして掴んでいない不動産会社は少なくありません。

実は、一括査定サイトの仕組みを逆手に取ることで、自社エリアの競合他社を「丸裸」にする裏ワザが存在します。

本記事では、実際にエンドユーザーになりすまして査定依頼の直前まで入力し、バッティング企業を特定する具体的な調査手法と、そこから見えてくる「フルコミッション業者」の裏事情、そして自社の戦略にどう落とし込むべきかを詳しく解説します。

なぜ不動産一括査定において「競合調査」が必須なのか?

自社エリアの「バッティング企業」を正確に把握できていますか?

一括査定の反響が鳴った際、お客様は自社を含めて最大で6社程度に同時に査定依頼を出しています。

しかし、その「他の5社」が具体的にどの企業なのかを、不動産会社側が正確に知る術は通常用意されていません。

自社で常に競合をチェックすることは少なく、多くの場合「おそらくあの会社だろう」という推測で営業活動を行っているのが実情です。

競合を知るか知らないかで、一括査定の戦い方は大きく変わる

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉通り、どの会社が一括査定を導入しているのか、その背景を知っているかいないかで、戦略や考え方は根本から変わります。

競合の顔ぶれが分かれば、自社の強みをどうアピールすべきか、どの段階で勝負をかけるべきかが見えてくるため、競合調査は一括査定の勝率を上げるための必須項目と言えます。

エリア競合を丸裸にする!「エンドユーザーなりすまし」調査手法

ステップ①:エンドユーザーになりきって査定依頼の直前まで入力する

競合を調べるための具体的な手法は非常にシンプルです。

自社が反響を取得しているエリアにおいて、実際に自社がエンドユーザー(売主)になりきり、一括査定サイトの入力フォームを進めていくのです。

物件情報や個人情報を入力し、査定依頼のボタンを押す「1歩手前」の画面まで進めます。

ステップ②:ピックアップされた「一括査定の候補会社」を抽出・分析する

依頼完了の直前画面まで進むと、媒体のシステムが「あなたが査定依頼をしたいエリアだと、この会社さんが当てはまりますよ」と、候補となる不動産会社をピックアップして表示してくれます。

ここに表示された企業こそが、まさにあなたの会社とバッティングする可能性が高い競合他社です。

このリストを上位から順に抽出・記録することで、エリア内のリアルな競合状況を把握できます。

【注意点】SMS等の「本人確認認証」が必要な媒体の壁

この調査手法を実践するにあたり、1つ注意点があります。

それは、イエイなどの一部の媒体では、入力の途中でSMS等を用いた本人確認の認証が必要になるケースがあることです。

このような仕様の媒体では、ダミーの情報で最後まで進めることができず、この調査手法を使うことができません。

今回の調査ノウハウは、スマイステップのように本人確認認証なしで候補会社を表示できる媒体での実施を前提としています。

実際の調査から見えてきた!競合他社のリアルな実態と傾向

激戦区とブルーオーシャンが明確に!エリアごとの競合数の違い

実際にこの手法で調査を行うと、エリアによって競合環境が全く異なることが浮き彫りになります。

例えば、地価が上昇している「鎌倉」のようなエリアでは、非常に多くの会社がひしめき合い、激しい競合状態になっていることが確認できます。

一方で、「箱根」や「湯河原」のようなエリアで調査をすると、競合がほとんど表示されず、反響が来ればほぼ自社の独占状態になるブルーオーシャンであることも分かります。

最大の脅威?「フルコミッション(完全歩合制)」業者の存在

調査を進めると、近年急激に勢力を伸ばしている特定の企業の存在に気づくはずです。

例えば全国に支店を展開し、SNS等で「初年度から1000万稼げる」といった求人を積極的に行っている企業です。

彼らの実態は、会社組織というよりも「フルコミッション(完全歩合制)」で働く個人事業主の集まりであり、会社の看板と一括査定のプラットフォームだけを借りて営業しているケースが少なくありません

フルコミ業者の裏事情:反響費用は「自腹」で「エリア制」が敷かれている

このフルコミ業者の担当者は、一括査定の反響費用(課金)を自腹で支払っているのが基本です。

また、社内で「この人が担当するエリアは他の人はダメ」というような細かなエリア制が敷かれています。

つまり、彼らは文字通り「自分の財布からお金を出して」反響を買っているため、1件の反響に対する執着心や営業の熱量が非常に高いという裏事情があります。

調査結果を自社の「一括査定戦略」にどう落とし込むか?

ライバルがフルコミ業者の場合の戦い方と差別化戦略

もし、調査の結果バッティングする企業にフルコミ業者が含まれていた場合、生半可な追客では自腹を切って必死に食らいついてくる彼らにスピードや熱量で負けてしまう可能性があります。

個人のパワープレイに対して、自社は「組織としての対応の均一化」や「長期的なステップメールによるお役立ち情報の提供」など、会社としての信頼感や仕組みで差別化を図る戦略が必要になってきます。

バッティング企業の顔ぶれに合わせた「媒体選定」と「アプローチ」の見直し

また、特定のフランチャイズ加盟店(ハウスドゥなど)が多く表示されるか等、相手の陣容を把握することも重要です。

競合があまりにも強力で数が多いエリア・媒体であれば、撤退して別の媒体に予算を回すという判断も必要です。

逆に、競合が少ないブルーオーシャンエリアであれば、その媒体での予算を増やすなど、調査結果を基に媒体選定やアプローチ手法を最適化していきましょう。

まとめ

一括査定で成果を上げるためには、目の前のお客様と向き合うだけでなく、裏側で動いている競合他社の存在を意識することが不可欠です。

今回ご紹介した「エンドユーザーになりすます調査手法」は、費用をかけずに自社のエリア競合を丸裸にできる非常に有効な手段です。

定期的にテストマーケティングとしてこの調査を実施し、エリア内の競合環境の変化にいち早く対応することで、一括査定の勝率を劇的に引き上げていきましょう。

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