一括査定で成功している取組み①
前回、「販売提案書」を使っての差別化をご紹介しました。
ただ、理想でいうと、提案書の内容に他社には無い取組があるとより明確な差別化が出来ます。
今回は、他社様で成功している取組をご紹介させていただきます。
◆内覧会方式
客付けのセオリーとして、反響即内覧は鉄則だと思います。
ただ、あえてすぐ内覧させず、指定の日にまとめて案内するという取組です。
内覧会方式のメリットとして、
・同日に複数の買主を案内することで、購買意欲を煽りいい条件を引き出すことができる
・内覧のための時間調整や掃除の手間を減らすことで、売主の負担軽減
が、挙げられます。
(また、案内に関わる時間を少なくできるという不動産会社側のメリットもあります)
◆説明会方式
意味合いとしては内覧会方式と同じです。
案内する前に、新築マンションのように、買主を一堂に集め物件の説明会を開きます。
内覧会方式のメリットに加え、
・あえてひと手間加えることで、検討意欲の低い買主を排除
という、メリットがあります。
また、売主目線から見ると、「そこまでしてくれる」というイメージを持っていただけます。
◆一般媒介1社制
媒介種類提案は不動産会社様によって異なります。
大きくは、
・専任推し
・一般推し
に分かれます。
専任推しは、
「広告費をかけられる」
「情報を一本化することで買主をコントロールできる」
などを理由にし媒介締結を目指します。
反面一般推しは、
「動きが悪い不動産会社に当たった際のリスクヘッジ」
「各不動産会社の既存顧客へ紹介できるため、販売チャネルが広がる」
を理由に媒介締結を目指します。
どちらにも潰すトークはあるため、一概にどちらがいいとはいえず、不動産会社様毎の戦略次第の部分ですが、ここでも差別化できる提案があります。
それは「一般1社制」。
媒介の種類自体は一般媒介。
ただ、任せるのは1社にしようという提案です。
この形であれば「専任」「一般」双方のメリットを享受できるという理屈です。
実態はどうあれ、この形を採用している不動産会社が少ないため、潰しトークの用意がない可能性が高いため、有効な手段となります。
今回はここまで。
次回も具体的な提案内容についてご紹介させていただきます。