訪問査定時に絶対に気を付けて欲しいこと

訪問査定ノウハウパートは今回が最後となります。

最終回では、訪問査定時に気を付けて欲しいことをお伝えさせていただきます。

一括査定の運営側にいたころ、売主から不動産会社に対するアンケートを取っていました。

その中で、

「中を全然見ない」

「訪問査定の意味あるの?」

というお声をよく目にしました。

訪問査定に来たのに、ろくに家の中を見ずにいきなり媒介の話しばかりするということ。

確かにある程度慣れてくると、室内の状況がよっぽどひどくない限り、家の中を見なくても金額は出せます。

(特にマンション)

そのため、玄関に入って問題なさそうだと決めつけてしまう人がいらっしゃるようです。

(調べてみると特にベテランの方に多い傾向にありました)

売主としては、しっかり査定してもらうために家に呼んだのに、ろくに見てくれないのでは呼んだ意味が無いと感じてしまいます。

もう少しいうと、「うちのいいところ見つけてもっといい金額出してほしい」という考えです。

それなのに、過去の取引事例の話しばかりされて、全く自宅を評価してくれません。

売主からすると自分の家は可愛い子供のようなもの。

だから、我々からするとなにも影響が無いちょっとしたところも、アピールポイントになると考えています。

そんな中、泣く泣く手放すことになり、せめていい条件で売却できればと思い、断腸の想いで訪問査定に呼んだのに、全く見てくれないととても残念な気持ちになります。

また、複数社呼ぶため、中を見ないという行為はより目立ってしまいます。

そのため、多少パフォーマンスの意味も込めて、訪問査定に行ったら必要以上に見ていただいたほうが、プラスになることはあれ、マイナスにはなりません。

また、これはテクニックですが、訪問査定時にビー玉を転がしたり、レーザー水平器を使うと効果があります。

特に調べる必要がない物件だとして、このようなアイテムを使って「しっかり調査している」雰囲気を出すだけで「専門家」と思っていただけます。

本質的では無い話しですが、オススメの手法です。

是非お試しください。

今回で訪問査定パートは終了です。

テクニック論をお伝えしましたが、自信をもって話すのが一番効果的です。

(このあたりは私より皆様の方が得手な分野かと思います)

ただ、それだと「営業力」の一言で片づけられてしまうため、できるだけ再現性のあるものをご紹介させていただきました。

少しでも参考になれば幸いです。